近隣のホテルからご紹介いただき、海外から旅行中の方々が、来院されることがあります。
ホテルのスタッフの方の付き添いもなく、患者さんと話せる共通言語が全くない場合、応急的な一般的歯科処置を行うのでさえ、応対、説明等に一苦労です。 元々使っていた翻訳アプリでは、患者さんのご要望や、こちらからの治療内容の説明がうまく変換されず、お互いの意思疎通を行うのに、随分と時間と手間がかかっていました。
そんな日々の中、医療の現場に携わっていらっしゃる、ある患者さんから教えていただいた翻訳アプリのおかげで、外国人の方々とのコミュニケーションが画期的に向上したのです。
それが『アップル純正「翻訳」アプリ』です!
すでにご存知の方も大勢いらっしゃると思います。 実際使ってみると、その患者さんが強く勧められたのも納得。医療用語の音声解析の確かさ、速さはかなりのものです。 発声された内容を正確に文章化し、すぐさま的確に外国語へ変換してくれるのです。 日本語は、あまたの同音意義語であふれているので、音声AI泣かせな言語ですよね。「血管」と「欠陥」、「臼歯」と「休止」など…。
しかも歯科の世界ではありふれた単語なのに、それ以外の世界では全く使われない言葉もあります。例えば「補綴(ほてつ)」—歯が欠けたり、欠損したりしたところをかぶせ物や入れ歯などで補うこと—等、こういう単語も瞬時に翻訳してくれます。
それに加えありがたいのは、患者さんとの音声や文章でのお互いの翻訳のやりとりを、タイムラインで残せているので、あとでスクリーンショットで保存しておけば、カルテのメモ的な役割も果たせます。 便利極まれりです。
この翻訳アプリの弱点を強いてあげれば、翻訳できる言語数が20だけ、ということでしょうか。 参考までに列記してみます。 アラビア語、イタリア語、インドネシア語、ウクライナ語、オランダ語、スペイン語、タイ語、ドイツ語、トルコ語、ヒンディー語、フランス語、ベトナム語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、英語(英)、英語(米)、韓国語、中国語(国語、繁体字)、中国語(普通話、簡体字)の20言語です。それと日本語の文字起こしも。 世界のかなりの人口の言葉を網羅していますが、例えばフィンランド語やモンゴル語などの言語のときは、仕方なく他の翻訳アプリを使っています。
今後、旅行や出張で海外に行った際、現地で医療を受けざるを得なくなった場合にも、役に立つのではないでしょうか。