エプーリス
(歯ぐきにできた腫瘤)の治療
レーザーで、外科的にエプーリスを除去します。
除去の際、レーザーから瞬時に出る熱のため、止血しながらの切開が可能となります。
当医院で使用するレーザーは血液中のヘモグロビンに対して高い吸収性を持つ為、止血効果に優れています。
さらに、切開した面に対してレーザーを照射することで、殺菌されて傷が早く治ります。
※エプーリスとは
エプーリスは歯肉腫ともいわれ、歯肉に生じた腫瘤(かたまり)のうち、歯肉・歯根膜・歯槽骨骨膜由来の良性の線維性組織の増殖、あるいは肉芽腫のことです。
エプーリスは歯肉の結合組織、歯根膜あるいは歯槽骨膜から発生します。
その発現には不適合な充填物(つめ物)、補綴物(かぶせ物)、残根、歯石などの種々の外的刺激が関係しています。
また、妊娠の際に発現することもあり、内的因子として女性ホルモンの変調も関係すると考えられています。
大きさはアズキ大からおや指の頭大のものが多いです。
一般に発育はゆっくりですが、大きくなると腫瘤に接する骨は吸収され、
そこに存在する歯は、傾たむいたり、離開したり、次第にぐらぐらになります。
10才代以前にはあまりみられませんが、まれに先天性エプーリスといって、新生児に認められることがあります。男性より女性に多く発生し、約2倍の発生率を示します。
エプーリスの治療にあたっては、発生場所である歯肉や歯槽骨表面も徹底的に除去する必要があります。
除去後、まれに再生してくる場合もあります。
特に、歯根膜から発生したエプーリスの場合には、残念ながら抜歯とともに再び切除しなければならない場合があります。
妊娠性のエプーリスは妊娠腫とも呼ばれ、通常の原因に加えて、妊娠による
ホルモンバランスの変化が影響していると考えられています。
妊娠3ヶ月ごろに発生し、比較的急速に大きくなります。
妊娠性エプーリスの場合には、出産後に消失したり、縮小する症例が多いです。