食べ物を噛んだ時に歯の詰め物や、かぶせものが取れたので付けてほしい、治してほしい。
こういった主訴で来院される患者さんも、多くいらっしゃいます。
原因となる食べ物ですが、患者さんの声を集めると、ドライフルーツ、ヌガー系のチョコ菓子、そしてハイチュウ。これが3強のようです。
その際、患者さんとの会話の中で、「最近のハイチュウすごく美味しいですよ。先生もぜひとも」と。
患者さんのお言葉を検証すべく、ひさびさに何種類かのハイチュウをコンビニで買って食べてみました。
「美味しい!美味しすぎる!」 どれも三つ星。ハイチュウは、わたしの知らない間におそろしく素晴らしい進化を遂げていたのです。
実はわたし、30年以上前にハイチュウを作っていたのです。
大学の教養時代の約2年間、森永製菓の生産の拠点である兵庫県塚口工場で、週に5日(繁忙期は週6日)、1日10時間以上、毎日夜勤のアルバイトをやっていたのです。朝まで働いて、そのまま大学へ直行、そんな毎日でした。
途中に休憩ももらえますし、お弁当も出ます。 夜勤だけに、時給も学生にしては極上です。 そして工場内では、ハイチュウをはじめビスケットやチョコレートなどが食べ放題なのです。
いつも身体中から甘い香りが漂っていました。
ハイチュウの製造部門では、製造ラインのチェックが主な仕事でした。ハイチュウは最初、二色の別々の大きな餅状の塊です。それを大人の胴体より太い二層の金太郎あめのようにして、熱くて柔らかいうちに、長い蛇のごとくうねらせてだんだん細くしてゆくのです。そして切断、個包装、ラッピング、商品箱に梱包、最後はダンボールに箱詰めして、大型トラックに積荷して全国各地へ出荷です。
眼の前をマシンガンの弾丸のように次々に、製品となったハイチュウが飛んでゆくのを、ハイチュウを食べながら、一晩中見続けるのです。 それを青春の2年間続けました。
そういえば、ハイチュウの二重構造の配色は今と逆で、当時は外側が白、内側がグレープ色やイチゴ色でした。
今では、従来からのスタンダードなタイプから、もちもち食感やハード食感までバリエーションも豊富です。 しかもどれも美味なり。
今年でハイチュウ発売50周年だそうです。おめでとうございます。
絶え間ない森永製菓の企業努力に拍手です。 アルバイト時代、その節は大変お世話になりました。
というわけで、今日はなぜか、ハイチュウのお話でした。