虫歯になっている子供が、どんどん減っていっているのをご存知ですか。
急速な少子化のため、児童の数自体が減少しているのですが、その子供たちの口の中からさらに虫歯が減り続けているのです。
文部科学省(や前身の文部省)が毎年全国の小中高生を対象に行なっている、学校保健統計調査という大規模な調査の結果データがあります。
昭和期の統計の数値をお伝えします。 昭和59年度(1984年度)における12歳の永久歯のむし歯の本数は、一人当たり平均、なんと4.75本でした。つまり平均すると、日本中の中学1年生のお口の中に、虫歯が5本弱もあったのです。
しかも昭和54度(1979年度)の、中学校(3学年)におけるむし歯のある者の割合は、94.52%でした。ほとんどの中学生が虫歯になってた!
ちなみに1970年から1990年の約20年間、小学生、中学生、高校生すべての世代で、むし歯のある者の割合は、いつも90%を超えていたのです。 昭和時代とはいえ、今の日本人の感覚からすると、驚きです。
ちなみに最も新しい令和5年度(2023年度)の調査の数値は以下の通りです。
12歳の永久歯のむし歯の本数は、一人当たり平均、0.53本に。むし歯の数が激減しています。
中学校(3学年)におけるむし歯のある者の割合は、26.50%でした。ほぼ3/4人は虫歯になっていないのです。
各学校における地道で長年の保健指導の賜物とも言われています。
また、保護者の早期治療や予防への意識の確立、口腔衛生に関する情報や知識の獲得が大きな影響を与えたと思われます。
将来、むし歯ってなくなるかも、、、
日本のむし歯事情の未来は明るい!
と言いたいところですが、実はいつの時代も12歳あたり(中学1年生ごろ)が、最も虫歯になっている割合が低いのです。乳歯がなくなり無事永久歯は生え揃った年頃です。
その後は学年とともに、むし歯になる者の割合が次第に増えてゆきます。おそらく思春期を迎え、親も子供の口の中への干渉しづらくなり、子供たちも勉強や部活などで多忙になり、口腔ケアがおろそかになりがちなのでしょう。
今後は、こうした時期に子供たちへ、歯への興味を向けさせるモチベーションづくりが大切かもしれません。